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更新履歴を兼ねた日記
2025/06/08  [PR]
 

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なんかブログ連載?になってる?
…書けるなら、まあいいか。
本日中に徐々に進めます。何か書いててすげー面白い。

ってか久しぶりに書いたら文章全然違うんでやんの。
何よ白いかんばせってさ(ぶふぅ)(書いた本人が噴出してどうする)


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続いてるよおい。

生きてます。死んでません。大丈夫。
サイトは5月中にはなんとか…。



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ネタ書き残し。
きちんとサイトに上がるので、持ち返りは厳禁ですよ~。



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手直し版です。
一応後にHTML化しますが、ここからお持ち帰りいただいてもかまいません。







 どすん。



 鈍い音に振り返れば、見慣れた工藤邸の庭に見慣れた人物が集まっていた。
 杵を担いで楽しげに笑っている平次。臼の傍で合いの手を入れながら、彼同様に笑っている探。
 僅かに離れたところに少し低めの台が置かれ、手を白くしながら少年探偵団の一同が柔らかな何か――餅を丸めている。腰を叩きながら平次と探を見ている阿笠博士、救急箱を手に博士の腰を擦っている哀。

 ぱしりと肩が叩かれた。
 そして隣に並ぶ気配。
 良く知る彼。

「何してんだよ、さっさとしろって」
「……新一」

 並んだ彼は顔色も良く、酷く楽しげだ。庭の友人達を見つめ、青い瞳を和ませて微笑んでいる。

「正月は餅つきだよねーとか笑ってたのは何処の誰だよ」
「俺だけど……ほら、平次がもう餅ついて、」
「バーロォ、言い出したお前がつかなきゃ始まりも終わりもしねぇっての」

 ばしばしと肩を叩いて笑い、ほら、と指を差した。
 その先に平次がいて、こちらに気付いたのか破顔する。

「何しとんねん黒羽ー!! はよ代わらんかい、言い出しッぺが一人楽しとんなボケェ!!」
「働かざるもの食うべからずですよ、黒羽君。工藤君も、そんなところでさぼってないで子供達を見て上げて下さい。僕は見ての通り服部君のお守で手が離せませんから」
「なんやとコラ!?」

 ぎゃんぎゃんと言い合いを始めた二人に、子供達が笑い出す。呆れ顔の哀も、痛みに眉を寄せていた博士も笑い出した。隣で彼も。

「おら、皆待ってんだから」

 三度、背中を叩かれて、





「だから、」





「早く帰ってこいよ、快斗!」















 ごとん。

 頭の真横に衝撃が走り、身体が強張った。
 見れば横倒しに倒れた自分の体、目の前には落ちた手とトランプ銃(衝撃の正体はこれだったようだ)。どうやら短時間ではあるが気を失っていたらしい。遮蔽からはみ出ないように身体を伸ばし(といっても十分隠れきる場所ではあるのだが)、軽く力を入れて状態を確認する。幸いどこにも異常は無い(打ち身や擦り傷はこの際カウントしなかった)。
 改めて体を起こしつつ、現状を思い起こす。とはいえ大したことでもないが。
 いつもどおり、ビッグジュエルのあたりを付けて予告状を出して。ある意味いつもどおりに、相手は警察に知らせなかった(無論すぐにバレたのだが。警察にも出しておいて良かった)。そして首尾よく盗み出したキッドの背中に、銃弾の雨を降らせた。それだけだ。
 ただひとつ誤算があったとすれば、そのスナイパー(お抱えではないはずだ、そんな情報は無かった)が洒落抜きで腕が良いという事で。散々逃げ回り、どうやら逃げ切れると踏んだ瞬間、グライダーをやられた。気を抜く瞬間を待っていたらしい。執念深いというか粘着質というか、いや、これこそが正しいのだろうが、キッドとしては嬉しくない話だ。
 そのまま墜落してそれでも何とか逃げ続けてはいるのだが、その途中で意識が落ちたらしい。
 たとえ一瞬でも、随分な隙を見せてしまった。
 遮蔽物の向こうを確認する為に小石を放ってみる。 軽く飛ばしたはずのそれは、遮蔽から出た瞬間鋭い音を立ててあらぬ方向に弾けとんだ。

「…………ったく、まだなのかよ」

 溜息。
 逃げ回った分だけ相手もぎりぎりにしたつもりが、やはり体制を立て直されてしまったか。
 まるで背後にぴたりと寄り添っているように銃口が離れないせいで、工藤邸に向かうことも出来ない。

「だからってずっとここにいる訳にもいかないし……」

 絶対に彼の元に、彼らの元に戻ると約束したのだから。
 今年の年始は絶対に家で過ごすんだと言い切ったのは自分で、良いぜと同意した家主と便乗する気満々の探偵二人と、新年から餅つきだと馬鹿みたいに笑って。


『早く帰って来いよ、快斗!』
『餅つかなならんのやからなー』
『場合によっては僕が手錠つきで連れ返ることになりますがね』
『言いやがったなてめぇ…』


 追いかけて来ていた探偵は大丈夫だろうか。思ってすぐに切り捨てる。彼は光の中にいる。ならばきっと大丈夫だろう。
 今考えなければならないのは、自分の帰還だけだ。
 手元に放られていたトランプ銃を確かめる。火薬を篭め直せばいけるだろう。薬莢を詰め変え、動作を確認して、祈りを捧げるように額に押し当てる。

(神様仏様江戸川コナン様、俺にご加護を―――――なんてね)

 ぺろりと舌を出す。

 神も仏も信じてはいない。
 だがあの少年なら、あんな奇跡を起こした少年なら、とんでもない加護がありそうだ。

 打ち身は痛いし相手に隙は無い。

 それでも、きっと。

「餅つきは俺の役目なんだから、さっさと帰らないと―――ね!!」





 閃光弾を床に叩きつけ、怪盗はマントを翻してステージへと踊り出た。







2007年もよろしくお願いします。


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バレンタインネタ。コナン。
じりじり追加して行きますので、終わったらお持ち帰りくださいな。





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